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岩井 保則; 山西 敏彦
Polymer Degradation and Stability, 94(4), p.679 - 687, 2009/04
被引用回数:47 パーセンタイル:81.02(Polymer Science)イオン交換がナフィオンN117CS膜の熱安定性に与える影響を精査した。アルカリ金属によるイオン交換はナフィオンN117CS膜の熱安定性向上に効果的であった。特にナトリウムイオンとのイオン交換はナフィオンN117CS膜の熱安定性を顕著に向上させることがわかった。イオン交換による熱安定性向上は、アルカリイオンが最も効果が高く、次いで二価イオン,三価イオンの順であった。二価イオンや三価イオンによるイオン交換ではイオン半径の大きさと熱安定性に相関が見られた。ナフィオン内の分子運動が活性化する温度は脱水温度と続くスルホン基の分解温度の間に存在することを見いだした。またイオン交換したナフィオンでは分子運動が活性化する温度はH型ナフィオンより顕著に高くなることを見いだした。
澤田 真一; 八巻 徹也; 川人 慎平*; 浅野 雅春; 鈴木 晶大*; 寺井 隆幸*; 前川 康成
Polymer Degradation and Stability, 94(3), p.344 - 349, 2009/03
被引用回数:7 パーセンタイル:24.62(Polymer Science)固体高分子型燃料電池では、電解質膜と電極を熱圧着して一体化させた膜電極接合体(MEA)が用いられる。そこで架橋ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を基材とする高分子電解質膜のMEA作製を目標とし、その熱安定性を評価した。電解質膜を200350Cの一定温度で加熱してから純水で洗浄した後、膜の残存重量,イオン交換容量(IEC),プロトン伝導度を測定した。IECと伝導度は、200Cまでは減少しなかった。ところが加熱温度が250Cになると、両者は急激に低下した。これは、スルホン酸基とベンゼン環のラジカル開裂、又はスルホン酸基どうしの脱水縮合に起因すると考えられる。得られた知見に基づき、架橋PTFE電解質膜と炭素電極を200Cで熱圧着させることで、電気抵抗の低いMEAを作製できた。
Darwis, D.*; 三友 宏志*; 吉井 文男
Polymer Degradation and Stability, 65(2), p.279 - 285, 1999/08
被引用回数:41 パーセンタイル:80.46(Polymer Science)過冷却相照射で得た耐熱性の生分解性ポリカプロラクトン(PCL)の土壌中と活性汚泥による生分解性及びメチルアミンを使った化学分解について調べ、以下のような事実を明らかにした。(1)土壌中の分解では橋かけ構造を導入しても未照射試料と同じ分解を示した。(2)活性汚泥中では橋かけ構造を導入した方が未照射試料よりも初期の分解が早く、約1ヶ月で完全分解した。(3)メチルアミン水溶液の化学分解は、橋かけ構造を有した方が未照射よりも早く分解した。以上の事実から、照射PCLは未照射よりも結晶サイズが小さく、分子鎖の短いものを含んでいるため、これらのモルホロジーが活性汚泥による分解と化学分解に影響を与えたものと考えられる。橋かけ構造を導入しても活性汚泥中で分解することから、使用後はコンポスト化処理により処分できる。